あたしは学校にいた。 それ以外のことは、一切何も覚えていない… 「自分で全部やれっ!!」 あたしは怒鳴っていた。 誰も何も言わない。 あたしは止まらなかった。 「亜里紗!あんた眉毛なくて毎日毎日気持ち悪い顔、あたしに見せるのやめてよっ! 真由美っ、あんたの馬鹿な話に付き合うのはもう飽きた。 みんなもそうだと思うよ? いい加減気づきなよ、この馬鹿っ!! 何のグループなの、ここ? こんなのたんなる下手っぴな演劇部じゃない!? みんなしてお互いの腹さぐりあっちゃってさ、ほんっとばっかみたい! 信じらんないよ!! みなさん!あたしたちは、一緒にいても、くっついてるだけで何も楽しくありません!! あたしは、みんなそろいもそろっての、大馬鹿者です!!」 言うだけ言ってあたしは教室から走り出た…らしい。 そして二度と、戻ることも、振り返ることもしなかった。 |